こういう系の感想書くのは結構久しぶりかもしれません。冬アニメの感想を書くのを忘れていたので。
 ちなみに冬アニメはみでしとノラガミが個人的には大好きでした。

 というわけで「ぼくのゆうしゃ4」の感想です。相も変わらずネタバレしかしませんので、まだ読んでいない方はバック推奨です。








 今回のお話は、帯や後ろの説明文にもある通り、セシリアさんの「最後の一週間」の物語」です。
 こう聞いて、僕は最初「どうせまたテキトーな理由つけて復活するんだろ」と思いつつ読んでいたわけです。

 結果、なんというか、もう、ね。


 ニセモノとホンモノがドッペルゲンガーのように入れ替わる作品っていうのは世の中に結構あるわけですが、それでもここまでしっかりと「ニセモノ」にフォーカスした作品というのも珍しいのではないでしょうか。そのような作品をあまり読んだことがないといえばそうなのですが。
 それでも、あとがきにもありましたが、しっかりとヒントをちりばめつつ、最後に伏線を回収する作品、というのは、やはり読了後に何とも言えない満足感がありますね。読んでいて途中で「もしかしたら」と考えはしましたが、まさかあんな、見方によってはとても「悲しい」結末に、この作品が向かうとは、正直思っていませんでした。はい。セッキーナをなめていました。ごめんなさいせきな先生。

 ものすごくどうでもいい話ですが、モルモットやサルが実験に使われているのを直に見て「これは倫理的にどうなの?」という疑問を持つ方もいらっしゃるかもしれません。今のところそのような実験に立ち会ったことはないのですが、僕の考えは「いやモルモットやサルが何考えてんのかなんてわかんないんだから何とも意見できんわ」というものです。残酷かもしれませんが、サルやモルモットは人間へ意思を表明する手段を持っていません。だから、サルが「この実験にしゃーないから協力してやるよ」や「こんな実験やってられるか!」など、いろいろなことを考えていても私たちにはわかりません。
 だから「そういうものは残酷でない」というわけではありませんが、少なくとも個人の感性から一方的に「かわいそう」のレッテルをはられるのも案外迷惑な話じゃないかな、と思うわけですよ。レッテルをはられるのは僕は嫌いなんで。まあ、人間は息をするようにレッテルをはる生き物かもしれませんので仕方のないことかもしれませんが。
 だから今回の話でいうと、アヤさんが自分のクローン作って延命してることについてはまあ容認してあげてもいいんじゃないかと思うんですよ。もちろん、「犠牲になる方のアヤさんが承認している」という前提はつきますけど。

 しかしまあ、今回の巻でセシリアさん、次巻でファルディオさんの話をやるなら、ルゥやトオルくんの話を含めても10巻はいかないくら いで物語は完結しそうですね。前の「生徒会の一存」シリーズが外伝まで合わせるとだいぶん長かったのに比べると拍子抜けするくらいには少なそうです。それだけ今回は密度の濃い話が多いということですかね。

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