ふるよに炎熱の大交流祭優勝しました ~前日まで
2018年7月30日 ボードゲーム ふるよにの炎熱の大交流祭、スコア7-0で優勝しました。
優勝したからにはどや顔で大会レポートを書いても許されそうな気がするので、そこまでのいきさつをつらつらと書いていこうと思います。
全国大会から悔しい思いをし、その反省を活かし原初大戦ではしっかりとメタ読みとデッキパワーを当てて5-0で優勝しました。
新幕もこの調子で頑張ろうとゲムマ当日新幕を手に入れ、早速ぷよさんと遊びました。
その時の対戦成績は1勝12敗でした。「は?なにこれ?」と戸惑いゲーム性が根本から変わってしまったような感覚に陥りました。
それでもゲームに慣れればなんとかなる、そう思って5月を過ごしましたが、大会では勝ち越しすらままならないような日々が続きました。
僕が大好きだったコントロールデッキは軒並み死に絶え、相手にただただ赤い札を叩き付けるゲームと化してしまったような、そんな錯覚にすら陥るくらい、自分の好きなアーキタイプで勝つことができませんでした。
6月に入って、自分で能動的に殴るようなデッキをフリプで使いだしてから、ようやく少しずつではありますが勝てるようになりました。
しかし、依然として自分が大好きなメガミである書を宿して勝つことは至難で、6月の交流祭では書騎を宿して2勝2敗ドロップでした。この時点でサリヤの凶悪性はなんとなく把握しており、騎爪がデッキパワーで二回り程度強いということがなんとなくわかりました。
このままオボロとYAKSHAにすべて奪われてしまうのか、シーズン1は僕の好きそうなふるよには出来なさそうだしシーズン2に期待ですね、と本気で考えていました。
大会まで1か月ちょっとになった時、某35さんが「優勝者が焼肉をおごればみんなが幸せになるのでは??」とかいう意味不明なことを言いだしたので、冗談でこんなツイートをしました。
「次の大阪大規模優勝したら焼肉おごります。」
当然ですが、この頃優勝できるなんて微塵も思っていませんでした。良くて勝ち越しくらい出来たらいいなと本気で考えていましたし、そう思えるくらいには自分の勝率が低かったためです。
僕が好きなこつこつアドを稼ぐふるよにはそこにはおらず、いかに早く正確に相手を倒せる計算をするかどうかに重きが置かれたゲームは、僕はとても苦手で、勝率5割を行ったり来たりしている状況でした。
それでも何とか好きな組み合わせを使って勝ちたかったので、ひたすらいろいろな書を触りますが、「お、これはいけるか?」と思った組み合わせで大会に惨敗しては、「もうシンラ様を連れて大規模にはいけないかもしれない」と思うようになっていきました。
でも人間は不思議なもので、一度冗談でも「優勝」って言葉を出したら、その可能性が少しでもあるように思考をするみたいで、いかにすれば今のシーズン1のふるよにで勝てるようになるか、ということを必死に考えるようになります。
そんな中。世間でも騎爪の強さが認識されはじめ、少しずつではありますが確実に大会で結果を残し、使用者を着々と増やしていきました。
そこで僕は考えました。
「書を宿す以上オボロはほぼ確定BANなので、多分忍騎爪が一番つらい。なら、騎爪にさえ勝てれば優勝できるのでは?」
となり、6月下旬から、「いかにシンラ様を含めた3柱で騎爪を倒すか」ということだけを考えるようになりました。
書Xと騎爪での検討を様々なマッチで行い、騎爪の強さ、弱さ、そして書でどうやって勝つかを日々考えます。
騎爪の強さは、なんといっても近接での攻撃力の水準の高さと、黒箱による柔軟性です。しかし、一方で1ターンでの火力出力は書を相手取った場合そこまで高くはできないというのが欠点としてあります。
書Xと騎爪は基本的に再構成を2回程度行うロングゲームになりがちですが、書の相方として火力が低いと当然リーサルはいつまでたっても取れません。
そこで行きついたのが忍書です。忍書は、忍の札を伏せ札にすることでまといながら攻撃を行うことができ、かつ攻撃力も十二分にあります。忍の攻撃力を十全に活かし、かつ書を輝かせることができる、新幕で初めてしっくりくる組み合わせが見つかりました。
検討マッチを一人で何回かまわしてみて、様々な型の騎爪に忍書でどうやら勝てそうだということを悟り、忍書をもっていくことを7月頭時点でほぼ決めていました。
忍書まではそうそうに決まったものの、今回の大会は三拾一捨であるためあと一柱を決める必要があります。7月頭の時点ではここの枠んkはクルルがいました。
忍絡は殺人的なルートが開拓され、書絡は簡易神話で使用した際に確かな手ごたえを感じました。
しかし、クルルを宿しても、正直「これで優勝できるのか」と漠然とですが思っていました。絡はあくまで機巧を揃えることで初めてパワーが発揮されるメガミであるため、どうしても引きに左右されます。勝ち切るためには、すべての引きが上振れする必要があるのですが、残念ながら僕はそこまで運が良くないため、どうするかなと悶々としていました。
しばらくは絡関係を漠然と触るとともに、7月の半ばに「騎爪絶対許さない研究会をしよう!」とTwitterで募集をしました。はい、私が勝つためですね。
大規模に出るのわくん、かよーださんと、今回は大規模には出れないが実力は折り紙付きの771くん、えりんくんの5人で昼から晩まで騎爪をはじめとした検討戦をひたすら行い経験値を高めました。
この時にもクルルを触っていましたが、「いい勝負までは行くがイマイチ勝ち切れない」、そんな印象を受けました。クルルで勝ち切るには明らかにサリヤとライラがオーバーパワーだったのです。
そんなことがありながらうんうん唸り、いよいよ大規模前日、大阪入りして殺人的にうまいカレーを食べた後にDDTでの練習で、キャッツさん、たひてふくんにクルルをぶつけますが、やはり「いい勝負」にしかなりません。
そこで、物は試しとその夜の三拾一捨大会では、クルルの代わりに第二候補であったユリナを宿した刀忍書で挑みました。結果はかなり怪しかったですが、何と3連勝して優勝してしまいました。
ホテルについてから、自分でもう一度真剣に考えました。ここまでずっと練習をしてきたけど不安要素の残るクルルと、一切練習ができてないが引きに左右されづらいユリナ、どちらを取るかです。
実はこの問答は、4か月前の全国大会本選でも行い、その時は「まあ僕は弱いプレーヤーだから、多少でもわからん殺しに走った方がいいやろ」とクルルを選び、惨敗しました。
「あの時と同じ思いをしたくない、練度はこれまでの経験が何とかしてくれる。優勝できる組み合わせを持って行きたい」
そう思って、僕は最後の枠にユリナを選択しました。
つづく。
優勝したからにはどや顔で大会レポートを書いても許されそうな気がするので、そこまでのいきさつをつらつらと書いていこうと思います。
全国大会から悔しい思いをし、その反省を活かし原初大戦ではしっかりとメタ読みとデッキパワーを当てて5-0で優勝しました。
新幕もこの調子で頑張ろうとゲムマ当日新幕を手に入れ、早速ぷよさんと遊びました。
その時の対戦成績は1勝12敗でした。「は?なにこれ?」と戸惑いゲーム性が根本から変わってしまったような感覚に陥りました。
それでもゲームに慣れればなんとかなる、そう思って5月を過ごしましたが、大会では勝ち越しすらままならないような日々が続きました。
僕が大好きだったコントロールデッキは軒並み死に絶え、相手にただただ赤い札を叩き付けるゲームと化してしまったような、そんな錯覚にすら陥るくらい、自分の好きなアーキタイプで勝つことができませんでした。
6月に入って、自分で能動的に殴るようなデッキをフリプで使いだしてから、ようやく少しずつではありますが勝てるようになりました。
しかし、依然として自分が大好きなメガミである書を宿して勝つことは至難で、6月の交流祭では書騎を宿して2勝2敗ドロップでした。この時点でサリヤの凶悪性はなんとなく把握しており、騎爪がデッキパワーで二回り程度強いということがなんとなくわかりました。
このままオボロとYAKSHAにすべて奪われてしまうのか、シーズン1は僕の好きそうなふるよには出来なさそうだしシーズン2に期待ですね、と本気で考えていました。
大会まで1か月ちょっとになった時、某35さんが「優勝者が焼肉をおごればみんなが幸せになるのでは??」とかいう意味不明なことを言いだしたので、冗談でこんなツイートをしました。
「次の大阪大規模優勝したら焼肉おごります。」
当然ですが、この頃優勝できるなんて微塵も思っていませんでした。良くて勝ち越しくらい出来たらいいなと本気で考えていましたし、そう思えるくらいには自分の勝率が低かったためです。
僕が好きなこつこつアドを稼ぐふるよにはそこにはおらず、いかに早く正確に相手を倒せる計算をするかどうかに重きが置かれたゲームは、僕はとても苦手で、勝率5割を行ったり来たりしている状況でした。
それでも何とか好きな組み合わせを使って勝ちたかったので、ひたすらいろいろな書を触りますが、「お、これはいけるか?」と思った組み合わせで大会に惨敗しては、「もうシンラ様を連れて大規模にはいけないかもしれない」と思うようになっていきました。
でも人間は不思議なもので、一度冗談でも「優勝」って言葉を出したら、その可能性が少しでもあるように思考をするみたいで、いかにすれば今のシーズン1のふるよにで勝てるようになるか、ということを必死に考えるようになります。
そんな中。世間でも騎爪の強さが認識されはじめ、少しずつではありますが確実に大会で結果を残し、使用者を着々と増やしていきました。
そこで僕は考えました。
「書を宿す以上オボロはほぼ確定BANなので、多分忍騎爪が一番つらい。なら、騎爪にさえ勝てれば優勝できるのでは?」
となり、6月下旬から、「いかにシンラ様を含めた3柱で騎爪を倒すか」ということだけを考えるようになりました。
書Xと騎爪での検討を様々なマッチで行い、騎爪の強さ、弱さ、そして書でどうやって勝つかを日々考えます。
騎爪の強さは、なんといっても近接での攻撃力の水準の高さと、黒箱による柔軟性です。しかし、一方で1ターンでの火力出力は書を相手取った場合そこまで高くはできないというのが欠点としてあります。
書Xと騎爪は基本的に再構成を2回程度行うロングゲームになりがちですが、書の相方として火力が低いと当然リーサルはいつまでたっても取れません。
そこで行きついたのが忍書です。忍書は、忍の札を伏せ札にすることでまといながら攻撃を行うことができ、かつ攻撃力も十二分にあります。忍の攻撃力を十全に活かし、かつ書を輝かせることができる、新幕で初めてしっくりくる組み合わせが見つかりました。
検討マッチを一人で何回かまわしてみて、様々な型の騎爪に忍書でどうやら勝てそうだということを悟り、忍書をもっていくことを7月頭時点でほぼ決めていました。
忍書まではそうそうに決まったものの、今回の大会は三拾一捨であるためあと一柱を決める必要があります。7月頭の時点ではここの枠んkはクルルがいました。
忍絡は殺人的なルートが開拓され、書絡は簡易神話で使用した際に確かな手ごたえを感じました。
しかし、クルルを宿しても、正直「これで優勝できるのか」と漠然とですが思っていました。絡はあくまで機巧を揃えることで初めてパワーが発揮されるメガミであるため、どうしても引きに左右されます。勝ち切るためには、すべての引きが上振れする必要があるのですが、残念ながら僕はそこまで運が良くないため、どうするかなと悶々としていました。
しばらくは絡関係を漠然と触るとともに、7月の半ばに「騎爪絶対許さない研究会をしよう!」とTwitterで募集をしました。はい、私が勝つためですね。
大規模に出るのわくん、かよーださんと、今回は大規模には出れないが実力は折り紙付きの771くん、えりんくんの5人で昼から晩まで騎爪をはじめとした検討戦をひたすら行い経験値を高めました。
この時にもクルルを触っていましたが、「いい勝負までは行くがイマイチ勝ち切れない」、そんな印象を受けました。クルルで勝ち切るには明らかにサリヤとライラがオーバーパワーだったのです。
そんなことがありながらうんうん唸り、いよいよ大規模前日、大阪入りして殺人的にうまいカレーを食べた後にDDTでの練習で、キャッツさん、たひてふくんにクルルをぶつけますが、やはり「いい勝負」にしかなりません。
そこで、物は試しとその夜の三拾一捨大会では、クルルの代わりに第二候補であったユリナを宿した刀忍書で挑みました。結果はかなり怪しかったですが、何と3連勝して優勝してしまいました。
ホテルについてから、自分でもう一度真剣に考えました。ここまでずっと練習をしてきたけど不安要素の残るクルルと、一切練習ができてないが引きに左右されづらいユリナ、どちらを取るかです。
実はこの問答は、4か月前の全国大会本選でも行い、その時は「まあ僕は弱いプレーヤーだから、多少でもわからん殺しに走った方がいいやろ」とクルルを選び、惨敗しました。
「あの時と同じ思いをしたくない、練度はこれまでの経験が何とかしてくれる。優勝できる組み合わせを持って行きたい」
そう思って、僕は最後の枠にユリナを選択しました。
つづく。
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